還暦

2013年1月28日 エッセイ
今日、父が還暦を迎えた。

そして今の会社も今月末で退職するようだ。

物申したいことはたくさんあるけれど、数え切れないほどの山やら谷やらを越えて、勤め上げられたことは素直に尊敬できる。
一体、38年という、決して短くはない時間を捧げてきた「仕事」とは父にとってなんだったのだろうか。

仕事をするということの理由を問えば、数多くの答えがあるだろう。
自分のため、家族のため、社会のため、金のため、自己実現のため、名誉のため・・・。
ひとつに絞りきれるような簡単なものではない。
それでも理由には「核」があると思う。
その核に吸い付けられるように多くの目標が重なっていくのだろう。
「核」のない信念は、形の定まらない粘土のようなものだ。
形が定まらなければ生まれるものの魂は薄い。

父はどんな「核」を内に秘めていたのだろう。そしてこれからは?

父の生み出した魂を僕は引き継いでいけるのだろうか。
そして自分なりの「核」を定めて新たな熱を放っていけるだろうか。

それは世代を超えて受け継がれていくものの、最小単位なのかもしれない。

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