今年の夏前くらいに放送していたドラマの中で
自らの社長の座を主人公に引き継いでもらうことを了承してもらった時に、その社長が言った一言がよく思い起こされる


「自分が最後じゃないっていうのはいいよな」


というのがそのセリフ。

実に広がりのある言葉で印象的だった。

自分の人生を賭けて築いてきたものがその先にも引き継がれるというのは、自分の生きた証が後の世にも残るということになるわけで、「無」を迎えた後にも「有」が息づいていてくれるという、安心感というか心強さというか気休めというかにつながるのだろう。


結局は人は認められたいのだ。


話は変わるけれども、
大学時代に友人二人と計三名様で飲んでいた時に、

「自分の名前を後の世にも残したいか?」

ということについて議論を交わしたことがあった。

答えは三人ともYES。

ただ方法論が違っていて、二人は自分の家族や知人に引き継がれていけばいいといった考え方だった一方で、もう一人は後の世の人が自分の成し得たことを知って尊敬されるような名の残し方をしたいと言っていた。

そしてそれから約10年が経ち、一人は家庭を築き、一人は大学で学問を究めんとし、一人は・・・となっている。


自分が最後にはなりたくない。誰かが心の中で自分を認めてくれていればいい。
それが血であれ、本であれ、一瞬であれ。


いつかまた3人が会った時に自らを誇らしくアピールできる、そんな格好の良い人間になっていると楽しいだろうなと思う。

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