関学大生マック“出禁” 店から苦情「長居されて迷惑」(スポニチ)


客はお金を払う対価としてサービスを提供される。
当然、それが金額相当のものでなければ怒るのも当然だが、分相応のサービスを要求するのも問題だと思う。
「俺は客だ。お客様は神様だ。俺の要求を拒否する奴は悪だ」というのは、まるでモンスターなんちゃらのようで嫌悪感を覚える。
よく見かける光景ではあるけれど、当たり前に長時間席を占拠し続けて、店に実質的被害を与えている感覚もないとすればひどいものだ。

ただ、今回の「マクド出禁騒動」だが、確かに学生のマナーの悪さも問題だと感じたが、大学と店側の対応の悪さも気になった。

大学は店からの苦情を受けて、該当店舗に行かないようにと「出禁」の呼びかけをしたらしいが、そんなことでは短絡的すぎるのではないか。
せめて店を現地視察して、店長と実際に会って話をした上でどうしたらよいかを考えるべきだったと思う。
出禁にしたのでは、大学の抱える学生の質の悪さをアピールすることになるし、大学自体の評判を落としてしまうので自分たちのためにもならない。
何より、教育者としての「切り捨て」的な姿勢がいかがなものか。
痛いところは切り捨てればいいというのは、今の社会の良くない傾向だろう。
いずれにせよ「出禁」にすれば解決だと思ったとすれば、教育者としての質が問われる。

店側もそうだ。
マナーが悪いから大学に何とかしてくれとの苦情を伝えたらしいが、自分では何もしなかったのだろうか。
自浄努力として、マナー違反を見つけたら注意するということを徹底していれば、店の経営を困難にするほどの状態にはならなかったと思う。
学生だって、普通の感覚を持っているのなら、注意されれば申し訳なかったと感じるだろう。
「みんなやっているから」の論理を黙認したとすれば、店側にも問題はあると思う。

一番の問題は、簡単に済ませようとして、誰もが責任を持たず、何かを変えようとする行動を起こさないことだ。真剣に物事に向き合う「大人」な姿勢を見せなければ、今の問題は解決しない。

自分が子供の頃の大人は毅然として格好良くて怖かった。
だからこそ正しく生きようと思った。

大人が怖がっていては子供はどうすればいいのだろう。


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