視覚

2009年7月6日 思うところ
もし自分が五感のうちのどれかを欠いていたとしたらどうなのだろうと最近良く考える。特に視覚。目で見る情報というのは入って来る総体の8割以上だという話を前に耳にしたことがあるが、もし自分の視覚に欠損があったらどうなのだろうと考えてしまう。

不便なのは間違いない。歩くにも杖がなくては先が分からないし、運動には大きなハンディキャップを背負うことになる。多くをほかの感覚でなんとかしなくてはならないだろう。

でも、これは見えている者の偏見と妄想でしかないが、対人コミュニケーションに関して言えば、見えないほうが都合がいいと思ってしまうことがある。目から入ってくる情報はときに人を誤らせるような気がしてならない。確かに人間性が外観に現れるということもあると思うが、人に対する第一印象のほとんどは見た目で手に入れる情報な気がする。第一印象に囚われて人を誤解してしまうことがなんと多いことだろうかともったいなく思ってしまうことがある。音やにおい、味や触覚の方がはるかに真に迫った情報だというのに、目だけを信じて進もうとする人のなんと多いことだろうか。

だから僕は見るときはまじまじと見るようにしている。中身に迫るくらいじっくりと観察する。単に美しいとか醜いとかではなく、自分がなぜそう感じるのかをフィードバックして考えてみる。本当に心をぶつけ合えることなど実際にあるか分からないし、人間の本質がどこにあるかも分からないが、見える情報以上のものを手にしたいと思ってしまう。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索