不幸の殻

2009年7月1日 思うところ
誰かに共感してもらいたくて自分のとある体験談を話したりしてみても、結構そういう体験というのはありふれているらしくて、大した感動を呼び起こすには至らない時がままある。自分固有のものだと思っていたものが決してそうではなく、誰もが抱えているものだったりする。

特に不幸話というのは伝わりづらいらしくて、聞く側にしてみれば、「そんなこと自分だってあるよ」といった程度にしか思えなかったりする。誰もが自分が一番不幸なのだと思いたいのだ。そうでもしなければ自分のこの辛さを一体誰が認めてくれるというのだろう。

でも上には上がいるものだ。固有の経験ではあるのだろうけれど、似たような話は溢れている。固有なものとして自分の殻に閉じこもるか、共有して外に目を向けるかは個人の自由だ。孤独と共生。どちらを選んでも虚しさは残るのかもしれない。


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