一年近く前に読んだ本のレビューを書くのもどうかと思う。記憶もあいまいだし、内容もあまり残っていない。

それでも、この一冊はツボだった。確かに主人公の虚像が次第に明らかにされていく点や、心温まる脇役達との交流、見事な伏線と言った素晴らしい点はたくさんある。しかし、僕が言いたいのはそんなところではない。

舞台が仙台なのだ。しかも、僕が過ごした街の風景を思い起こさせる場面がわんさか出てくる。
「爆破事件が起こったのはあの路地で・・・」
「おしゃべりしていたファーストフード店はきっとあそこで・・・」
「花火工場はあの辺で・・・」
「逃げ回った国道は僕の通ったあの通りで・・・」
「クライマックスのマンホールはあの公園のあそこだろうし・・・」
「出てくる川のあたりは大学の裏側で・・・」
と一人勝手に想像を膨らませては郷愁に浸っていた。

これだから伊坂幸太郎はやめられないのだ。

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