アホ

2009年5月31日 日々の暮らし
ちょっと前に、ある仕事のリーダー的存在の人に叱られたことがある。原因は仕事上のミスなのだけれど、その作業の責任者はなぜか僕ということになっており、
「なんでこんなことしたんだ!」
と軽く怒鳴られた。

実はそのミスは僕がやったものではなく、たまたま作業を任せていた新人さんが犯してしまったもので、本来なら僕ではなく彼が叱られるべきだ、と僕は瞬時に思った。しかもミスを犯した彼も僕が叱られた現場に居合わせたのだ。

しかし、
「それは・・・」
の声を僕は飲み込んでしまった。リーダーの目が笑っていたからである。そこで僕は「すみませんでしたぁ」と謝り、一件落着した。もし謝ってしなかったらどうだったろうと謝りながら思った。

あえてする必要もないと思うが、僕の好意的な解釈によるとリーダーはすべてを分かっていて僕を叱ったのではないかと思う。ミスした新人の気持ち、僕の性格、そして彼自身の立場。すべてを分かって僕を叱ったのではないか。ちなみに後日談だが、ミスをした新人さんはその翌日にリーダーに
「自分がやったと思うんですよ」
と告白していた。リーダーはやはり、「もういい」というような表情をしていた。

多分、僕はアホなのだと思う。必ず、自分の感情を表す以前に相手の気持ちを考えてしまう。だから、某国の核実験やらなんやらもその背景にある某国トップの気持ちを考えてしまう。きっと苦しいのだ。どうにもならないのだ。誰かに助けてもらいたくてしょうが無いのだ、と。だから、せめて振り向いてもらえるように、同じ立場に立ちたいがために犯してしまった「過ち」なのだろうと。

世界は哀しみで満ちている。それを救えるのは何なのだろうか。僕は最近そればかりを考えている。

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