今日、いつもの買い物をしようと思ってコンビニに立ち寄り、おにぎりとパンを選んでレジに向かった。店員さんがバーコードを読み取り、
「240円になります」
と教えてくれた。僕は予め用意していた財布を開いた。
小銭入れには7円しか入っていなかった。そこで、札入れの方を確かめてみた。

ない、ないのだ。お金がない。
7円しかない。

一瞬の混乱と恥ずかしさはあったが、すぐさま
「お金がないので、なかったことにしてもらえますか?」
という、意味不明な謝罪をして店を去った。

店を出てから、僕は嬉しさをかみしめていた。確かな喜びを感じていた。ついにあの日々が終わったのだと思った。2年前のあの日に自ら招き寄せた悪魔が、今はこういう形で僕に微笑んでくれていることに感謝した。これは決して偶然ではなく、必然なのだと思いたかった。

僕の過ごした2年とちょっと(もしくはこれまでの人生)に意味があったのかどうかは分からない。あの時にもおぼろげに見えていたものはあった。だが、僕にはまだ何かが足りていなかった。今もすべてを分かっているつもりはないし、もしかしたらまた何かが僕を襲うかもしれない。でも、今はそうなる予感すら愛しく感じる。

きっと僕の新たな物語はこの7円から始まるのだ。神の存在など信じてはいないが、もし神がいるなら僕の身に起こった出来事は神のいたずらだろう。そう信じたいし、これからは僕の意志の時間なのだという確かな感触が今はある。

コメント

EIJI
2009年5月30日0:10

俺には何となくわかる。
って・・・言ってみるテスト。

nophoto
山ちゃん
2009年5月30日14:47

はじめまして。山ちゃんです。

たな
2009年6月1日8:15

>EIJIさん

確かに分かるかもね。でもよくよく考えたら、誰かが書いた日記の意味をすべて理解するのはかなり難しい気もするし・・・。とにかく少しでも共感してくれたら嬉しいです。ありがとう。

>山ちゃん

はじめまして。たなと呼ばれています。

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