陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)
2008年3月18日 読書
ISBN:4396332688 文庫 伊坂 幸太郎 祥伝社 2006/02 ¥660
また読んでしまった伊坂作品。まず題名にセンスがあるなと思い、内容はどんなものだろうかと期待感が膨らんだ。結論から言うと、期待はずれではなかったが、期待通りでもなかったというところだろう。
まず、伊坂さん独特の伏線と群像劇的要素を織り交ぜた、テンポ良い展開にはさすがに引き込まれるところがあった。それに登場人物の特殊能力やウィットに富んだ会話などがスパイスになって楽しめたには楽しめたし、読んで良かったと素直に思える作品ではあったと思う。エンターテイメントとしてはかなり成功している。
しかし、だ。伊坂作品をほぼといっていいほど読んできた今となっては、上記のような物語を織り成す要素というのにはもう慣れがきてしまっていて、いまいち新鮮味に欠けたというのが実感だった。これ以上のものを求めるのは贅沢だとは思うし、読者レビューを読んでも10人中9人が絶賛しているのだからいいではないかという気にもなるのだが、まだ物足りなさを感じてしまう。
きっとこれは伊坂幸太郎に対する期待感から来るものだと思う。彼はきっとものすごい作品を書けるはずだといった期待感だ。誰もが驚くような仕掛けを施した作品をいつかは世に生み出すに違いない、と僕は思う。そのような将来的大作を基準にして考えると、やはり『陽気なギャング〜』はその前段階のジャブに過ぎないような感じがする。もっと大きく衝撃的なパンチを放って、読む者全てをKOしてくれることを願っている。
また読んでしまった伊坂作品。まず題名にセンスがあるなと思い、内容はどんなものだろうかと期待感が膨らんだ。結論から言うと、期待はずれではなかったが、期待通りでもなかったというところだろう。
まず、伊坂さん独特の伏線と群像劇的要素を織り交ぜた、テンポ良い展開にはさすがに引き込まれるところがあった。それに登場人物の特殊能力やウィットに富んだ会話などがスパイスになって楽しめたには楽しめたし、読んで良かったと素直に思える作品ではあったと思う。エンターテイメントとしてはかなり成功している。
しかし、だ。伊坂作品をほぼといっていいほど読んできた今となっては、上記のような物語を織り成す要素というのにはもう慣れがきてしまっていて、いまいち新鮮味に欠けたというのが実感だった。これ以上のものを求めるのは贅沢だとは思うし、読者レビューを読んでも10人中9人が絶賛しているのだからいいではないかという気にもなるのだが、まだ物足りなさを感じてしまう。
きっとこれは伊坂幸太郎に対する期待感から来るものだと思う。彼はきっとものすごい作品を書けるはずだといった期待感だ。誰もが驚くような仕掛けを施した作品をいつかは世に生み出すに違いない、と僕は思う。そのような将来的大作を基準にして考えると、やはり『陽気なギャング〜』はその前段階のジャブに過ぎないような感じがする。もっと大きく衝撃的なパンチを放って、読む者全てをKOしてくれることを願っている。
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