ISBN:404384901X 文庫 伊坂 幸太郎 角川書店 2007/06 ¥620
前から気になっていた本で、最近ようやく読了した。『グラスホッパー』という題名にまず惹かれていて、どういう内容かも分からずに読み進めていった。(読み終わった後に調べたところグラスホッパー=バッタの意らしい)
話は非合法的会社の復讐と殺し屋の相克とを軸にして、三人の登場人物の視点で展開していく。殺し屋のキャラクターの濃さもさることながら、所々で交わされる会話にも面白さがあった。ラストに向かって収束していく物語にも期待感が膨らんでいって、読む楽しさが広がった。ただ自分は最近、先読みをしないで読んでいるからだろうか、「ああ、こうなるんだ」的な感覚でしか物語を捉えられていない気がする。ミステリー系のジャンルを読むのにそれでいいのかどうかは分からないが、行き当たりばったりとストーリーに引きずられているので、どうも予想が当たった外れたの感動がない。先読み能力がないのもどうしたものかなといった感じである。
でも、伊坂さんの作品は僕には合っていると感じる。理由はキャラクターの描き方がはっきりとしていることと、場面展開は多いけれどそのたびに話を区切ってくれているから。集中力がない最近の僕にとっては非常にありがたい物語の進め方をしてくれる。読んでいて苦痛に感じない本というのはやはりいいものだと思う。
前から気になっていた本で、最近ようやく読了した。『グラスホッパー』という題名にまず惹かれていて、どういう内容かも分からずに読み進めていった。(読み終わった後に調べたところグラスホッパー=バッタの意らしい)
話は非合法的会社の復讐と殺し屋の相克とを軸にして、三人の登場人物の視点で展開していく。殺し屋のキャラクターの濃さもさることながら、所々で交わされる会話にも面白さがあった。ラストに向かって収束していく物語にも期待感が膨らんでいって、読む楽しさが広がった。ただ自分は最近、先読みをしないで読んでいるからだろうか、「ああ、こうなるんだ」的な感覚でしか物語を捉えられていない気がする。ミステリー系のジャンルを読むのにそれでいいのかどうかは分からないが、行き当たりばったりとストーリーに引きずられているので、どうも予想が当たった外れたの感動がない。先読み能力がないのもどうしたものかなといった感じである。
でも、伊坂さんの作品は僕には合っていると感じる。理由はキャラクターの描き方がはっきりとしていることと、場面展開は多いけれどそのたびに話を区切ってくれているから。集中力がない最近の僕にとっては非常にありがたい物語の進め方をしてくれる。読んでいて苦痛に感じない本というのはやはりいいものだと思う。
コメント