自己啓発

2008年1月24日 思うところ
 最近よく思うことがある。年を取ると根気がなくなるものなのかなぁと。特に重大な事件が身の回りにあったわけではないが、なんとなくそう思うのである。

 なぜそんなことを感じているかははっきりしている。映画鑑賞と漫画購読が発端なのだ。どちらも昔の自分だったら喜んで行う種類のもののはずだった。しかし、最近はどうも気が進まない。特に他にしなくてはならないことがあるわけでもないのに、なぜかする気にならないのだ。理由は疲れるから。体力的にではなく精神的にだが、じっとして一つの物事に取り組むのに疲れてしまうのだ。短時間ならまだしも、1時間から2時間以上何かに拘束されることを拒否する信号が脳から出ている感じがする。もっとも、そのような文化的作業ではなく、肉体的な作業なら特に苦にはならないのが救いなのだが。

 昔好きだったことが、精神的に苦痛に感じるというのはどうしたことだろう。僕は昔はそれこそ勉強もそこそこしたし、集中力はあったほうだと思う。しかし、大学入学頃からだろうか、何につけてもサボることを覚えてしまったような気がする。できるだけ労力を少なくして物事を進めたい。本当に自分の好きなことだけをやっていたい。そんな虫のいい話はあるはずがないのだが、そうなるように過ごしてきたような気がする。

 前にとある人に言われたことがある。
「人は一度生活レベルを上げると、そこから下げることはできなくなるんだよ」
と。例えば、車。一度座席の広い大型車を買ってしまうと、軽自動車には乗れなくなるというものだった。その理論に沿っていうと、
「人は一度楽を覚えてしまうと、できるだけ楽な方に流れてしまう」
ということにでもなるのだろうか。確かにそうかもしれないと最近の自分の精神活動を思うと納得してしまう。

 それだけに次に次にとチャレンジしている人は凄いと思う。一歩でも先に先にと踏み出せるのは、凡人にはない何かを持っている証拠だろう。楽を覚えることは簡単だし、そこに留まることは心地良いに違いない。しかし、やはり最後に勝つのは辛さを含んだ一歩を踏み出せる人なのだと思う。昔の自分はおそらくそういう人間だったろう。ただ、多くの人がそうであるように、年齢を重ねるごとにそういう根気が薄れてきてしまうものなのかもしれない。そんな老いの衰えに負けない力を保ちたい、そう思っていられるうちはまだ先があるのではないだろうか。

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