01月11日付 日刊スポーツの報道「長谷川が日本人最強V5達成/ボクシング」へのコメント:

 昨日のことだが、長谷川穂積の防衛戦を見た。長谷川のアグレッシブなところはその対戦相手選びにあると思う。決して楽な相手とは試合をしない。基本的には指名挑戦者(たいていランキング1位のボクサーをこう呼ぶ)との対戦を心掛けているところが、チャンピオンとしてのプライドを表しているし、日本ボクシング界ののエースと呼ばれる所以だろう。

 試合内容はといえば、早々に長谷川が右目上部をカットしたこともあり、慎重な試合運びとなったため、KOやダウンといった派手なシーンこそなかったが、そのテクニックの高さが十分窺われる要素は多分にあった。注目すべきはそのスピード。相手に的を絞らせないすばやい動きとしなやかな身のこなしによるディフェンステクニックは見ていて美しいと思えるほどの完成度だと思った。しかもロープ際に詰められても時には打ち合いに応じる負けん気の強さは、ただ単にポイントを稼いで逃げるボクサーではないことを証明している。結果はフルマークの判定勝ち。KOでなくても、決して楽でない相手を寄せ付けずに勝てるところがチャンピオンとしての貫禄を示していると思う。

 去年のボクシング界は色々と世間を騒がせるようなことがあったが、本物はやはり面白いと思った。そもそも、自らの魂を削ってトレーニングに打ち込み、命を賭ける舞台に立つだけでもかなりのことなのだから、その上で人々を魅了させるようなパフォーマンスができるというのはそんじょそこらのことではない。そういうストイックな姿勢で感動させてくれるスポーツが僕は大好きだ。

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