この時期になると町が華やいでいく一方、自分の心はもののあはれを感じている。もう一年が過ぎたのかという感じが気持ちの大半を占め、今年一年はどういう年だったかが心中を去来する。結論は
「今年も一年早かったなぁ」
という一言に尽きるのだが、何もない一年というのはない訳で、それなりに自分の過ごし方を思い、来年への抱負とする。

 思えば今年はスタートから散々な年だった。本来の自分の計画なら、未来への飛翔に向けて大いに動いていたはずだったのだが、それも計画だけで終わってしまい、春から夏にかけてもいろいろなことに縛られて、思うような過ごし方をできなかった。ようやく秋頃から、わずかばかりではあるけれど、人の為に奉仕的なことをできたくらいだった。ただ、救いなのは自分が前向きでいられたこと。去年までは殻に閉じこもってしまった観があったが、今年は先を見据えて過ごせていたと思う。まだまだダメなところはあるけれど。

 今年が種蒔きの年であるとするならば、来年は芽生えの年だろう。幸い抑えられていたものが、多少は頭上から取り除かれるのではないかと期待している。そのわずかな自由の中で、自分がどれくらいのことができるのかは分からない。ただ、全力をもって対峙するほどのことはないだろう。わずかな自由を抑制と自制のなかで楽しむことができれば、一つの目標はクリアすることになると思う。その先はまたこれからの問題だ。

 本当ならかなり深刻な状態ではあると思うけれど、アホというか緊張感が足りないというか、自分は意外と楽観的だ。他の人がどう思うか分からないが、これは一つのプラス材料だと思う。悲観的な時にはあらゆることを曲げて解してしまうが、楽観的な時には多くの人や物を味方につけることができる気がする。この一年でも、新しい多くの仲間を得ることができたのは、この楽観的なものの捉え方が寄与するところが大きかっただろう。

 基本的にはこれからも一歩一歩自分のペースで進んでいこうと思う。周りの人の助けを借りながら、自分で判断していかなくてはと思う。そうすればきっと何かが開けてくると思う。物事によって振り回されて自分が変わるのではなく、しっかりとした自分に変わってこそ、幸運が舞い込むのだと思って自律したい。

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