12月12日付 朝日新聞の報道「ロッテ・黒木が現役引退表明」へのコメント:

 僕はスポーツに関して、国際試合などの場合を除いてだが、特定のチームを応援したり、ファンになったりすることない。どちらかというと、個人の一つ一つのプレーや、試合の流れ的なものなどを楽しむタイプだと思う。そして、黒木投手は僕の好きなスポーツ選手の一人だった。

 なんといっても直情的なのが良かった。ピンチの時でも、決して怯むことなく気持ちを奮い立たせて立ち向かい、抑えると気持ちがすっとするようなガッツポーズを見せて去っていく。その姿に、自分にはないものを見せられたような気がして、彼の活躍をプロ野球ニュースで見せられるたびに我がことのように喜んでいた。

 特に速い球があるわけでも変化球が優れているわけでもなかった。ただ、彼の投げる球には気持ちがこもっていた。気持ちなど見えるわけがないと笑われるかもしれない。でも、それが見えるような気がするほど、彼の球は人を惹きつける何かがあった。

 「ジョニー黒木」の愛称でファンにも親しまれた彼の引退は本当に残念だ。ロッテの低迷期を支えたのは彼あってこそだろうし、彼のような選手がいたからこそ、ロッテを支える人たちは根強くファンであり続けたのだと思う。その結果として、ここ数年はAクラスを維持できている。

 彼のように人を惹きつけられるプレーをする選手は少ないだろう。もっとも僕の目に留まらないだけかもしれないが。しかし、彼のファンは球界にも少なくないらしいし、彼のスタイルを引き継ぐ選手が出てくるのは間違いないと思う。本当に良いものには、後継者があってしかるべきだ。そんなことを思いながら、黒木の引退に花を添えたい。

 

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