季節感

2007年12月8日 思うところ
 僕は基本的に冬場でも厚着をしたいとは思わない。季節感とでもいうべきだろうか。冬は寒いものなのだから、少しぐらい寒さを感じる方が趣深いのではないかと思っている。だからよほど雪が降るとか、氷点下を突き抜けているだとかの場合を除けば、服は3枚以内に抑えている。

 しかしとある友人が、冬とはいってもそれほど寒くない日に、5枚着ているというのを目の当たりにし、驚いた。もっとも彼の方もこちらが3枚しか着ていないというのに驚いていたが。僕は彼に、「そんなに着ていて、これ以上寒くなったらどうするのか」と聞いた。すると彼は、「その時はさらに着込むまでだ」と言った。彼は九州地方出身で寒さには弱いのだとも言っていた。とはいっても、そんなに着込んだら雪ん子になるだろうにと、僕はかれがコロコロ転がっている様子を思い、一人楽しんでいた。

 寒さに弱い人というのは、少しの冷えをも許さないものなのだろうか。僕などは冬に外の風にあたり、寒さを感じるのは心地よいと思うが、前述の友人のような人は、そんなわずかな寒さにも耐えられないものなのか。個人差があるからなんとも断定しがたいが、なんとなく彼を我慢弱い人のように感じてしまうのは偏見なのだろうか。それとも寒さを許容しないというのは彼の哲学の一つであり、完璧主義者と見るべきなのだろうか。いずれにせよ、なんだか残念な感じがしてしまうのは、僕の勝手な観念なのだろう。

 春夏秋冬それぞれの季節を視覚的に感じる機会は少なくなったが、直に肌で感じる季節感だけはなくしたくないものだ。

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