自分が小中の頃の話だが、この時期よく給食にみかんが出ていた。まだ小さい頃の話だから、そのようにデザート的なものがあると喜んで食べていたものだが、そのむきかたに凝っていた期間があった。

 一般的なむきかたがどうなのかは知らないが、自分は同心円状にぐるぐる回しながらむいていた。それが当然とでもいうように、できるだけ皮が長くなるように細く細く、根気よくむいていたものだった。あるとき友達に
「それっておかしくない?」
と突っ込まれたことがあったが、自分はそれまでそのむきかた以外でむいたことがなかったので、どこがおかしいか分からず、自分のむきかたこそスタンダードだと主張した。すると、それに同調したのかどうか分からないが、クラス中で自分の細長なむきかたがはやりだし、挙句の果てには給食そっちのけでいかにみかんを長くむくかという遊びが始まった。当然先生はそんな遊びを快くは思わず、首謀者(?)である僕に目をつけたわけだが、僕としては自分のやったことが悪いとは思えず、ただ淡々と「みかんが出ては皮を長むきし」という行為を繰り返していたものだった。

 まあ、そんなこんなで今でもみかんを食べる時には、ぐるぐる回しながらむくのが僕の流儀だ。今では、その他のむきかたがあることも知ったが、あくまで長むき。これするたびに少年時代を思い出し、懐かしくなるものだ。

コメント

nophoto
ごてん
2008年1月28日14:22

すごい

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