スポーツの秋

　スポーツと言えるものがテレビ放送されている時には大体見てしまう僕にとって、ここ最近は祭りに近い。昨日のアジアシリーズ決勝戦は、野球だけでなくスポーツの醍醐味といえるような好試合になっていた。バレーボールも技術的なことはよく分からないが、好プレーが見れる率が結構高い気がする。さらに明後日の浦和レッズのACLの決勝や大相撲など、まだまだスポーツは僕を飽きさせない。

　思えば、小さい頃から今まで、自分の生活には必ず何らかのスポーツが付いてまわっていた。野球にサッカーに陸上、バスケットボールにバレーボールなどの比較的メジャーなスポーツはもちろんのこと、ちょこっとやったことがあるというだけなら、キックベースやハンドボール、ボーリングにビリヤード、はたまたカバディとかいうのもやってみたような気がする。競技数で言えば20は下らないかもしれない。子供の頃の外遊びもスポーツのようなものだろう。

　実際に動くにしろ観戦するだけにしろ、スポーツには疑似体験ができるという特性があると思う。まだプレイしていないのに描く成功のイメージ。大きな興奮が起こるあの瞬間。それらは人間の想像力が成せる技だ。必ずしも思い通りに行くわけではないのに、一つ一つの重要なプレーの前後には、まだ見ぬものに対する期待があり、起こったことに対する驚嘆がある。そんな数多くの興奮が人々を捉えて離さない理由だろう。

　実際に競技場で観戦した経験は少ないが、試合の緊張感は画面を通してでも十分に伝わってくる。ビッグマッチが近づくと、それを心待ちにして生活にハリが出るし、好ゲームを見た後は活力をもらえる。そういうわけで、次々と新たな競技の場面を求めてしまう。良質なスポーツというのは僕にとってはカンフル剤みたいなものだ。