交通革命

2007年10月19日 日々の暮らし
 自分の中で革命が起こった。交通革命である。PASMOって奴である。まったくもって新種の革命であるため、自分の中でもまだ戸惑いの色は隠せない。というのも、ドキドキを伴った革命だからである。

 ドキドキの理由だが、あの自動改札機って奴が信用ならないのである。確か高校のときの一日旅行の帰りだったと思う。何の疑いも無く、自動改札機に切符を通したら
「ピコーーン」
と拒否られたことがある。しかもそれがラッシュ時間帯の東京での出来事だったから悲惨だ。後ろを向けば冷たい眼の集団が、阿呆を非難するかのように見ていた。切符は確かに有効範囲内だった。自分には非が無いのに大量の魚の目を注がれたあの恐怖。それが未だに僕の自動改札機に対する恐怖につながっている。

 そして、PASMOである。僕にとってはかなりの冒険をした。切符ならばある程度の手間はあっても券面に確実さを示しているからまだ信頼できる。しかし、あの「タッチアンドゴー」はかなりの緊張を伴う。いつ止められるか分からない。いくら「ピッ」と可愛い音を鳴らすとは言え、信頼が出来ない。初めてタッチした時は、思わず立ち止まってしまったくらいだ。

 だったら、アナログでいればいいじゃないかと思う人もいるだろう。でも逆説的ながら、僕も現代っ子になりたいのだ。あのすっと改札機を通る人々の姿に憧れていたのだ。羨ましかったのだ。大人になりたい子供のようなものなのだ。

しばらくは改札の手前で立ち止まるだろうが、僕の中の革命はいまだ進行中なのである。

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