街並みは大して変わらないが、肌に感じる暑さがすっかり和らいできた。情熱が過ぎ去るようで、夏が去るのは少し物寂しい気がする。それでも冬を迎える過程での秋の趣深さは、心に染み入るものがある。もともと僕は、「着れば凌げるから」という理由で、冬の寒さを好んでいた。単純ではあったが、若さからか、寒さによって身を削られることはなかった。
大学時代は東北に住んでいたので、それはそれは関東とは比べ物にならないほど冬は厳しかった。雪が降れば、ほぼ間違いなく積もり、大学への行く手を阻まれたし、原付で何気なくカーブを曲がったら、地面の氷結によりすってんころりんと転んだこともあった。それでも冬を憎む気にならなかったのは、なにかに立ち向かっているような気概がまだ僕の中にあったからだろうか。
僕の中には昔から、自然に包まれるのを良しとする性向があるらしい。大雨、強風、台風、寒波、雷。人にダメージを与えるような現象であっても、なにかそれを通して自然と親しんでいるような気になる。自然は敵とするものではなく、友となって何かを作り上げていくもの。そんな気が今でもしている。
大学時代は東北に住んでいたので、それはそれは関東とは比べ物にならないほど冬は厳しかった。雪が降れば、ほぼ間違いなく積もり、大学への行く手を阻まれたし、原付で何気なくカーブを曲がったら、地面の氷結によりすってんころりんと転んだこともあった。それでも冬を憎む気にならなかったのは、なにかに立ち向かっているような気概がまだ僕の中にあったからだろうか。
僕の中には昔から、自然に包まれるのを良しとする性向があるらしい。大雨、強風、台風、寒波、雷。人にダメージを与えるような現象であっても、なにかそれを通して自然と親しんでいるような気になる。自然は敵とするものではなく、友となって何かを作り上げていくもの。そんな気が今でもしている。
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