台風一過の青空の下、浴びた日光をまぶしく感じた時にふと思い出した。
人前でおおっぴらに誉められた記憶というのは、自分にはあまりないレアなものあるが、そのわずかな経験を思い出したのだ。
中2の時だったと思う。当時、生徒会長という身に余る要職に就いていた自分が、休み時間にとある先生を探しに校長室へと伺った。しかし他校の来賓の方がいらっしゃっただけで、捜索は空振りに終わり、そのまま宛てもなく探しつづけた。
後のある国語の授業のときだった。担当教師がふと私を名指しで呼び、先の他校の来賓の先生が誉めていたといった。私としては、懇談中の校長室に不躾に入っていっただけで、注意されしようとも、誉められる要素はなかったので、ぽかーんと間の抜けた顔をしていただろう。国語の先生は続けて、「お前はいい眼をしているとおっしゃっていた。当校の生徒会長だと告げたら、『やはりそうですか』と言っていたぞ」と教えてくれた。
私はその時、どれだけ感動したことだろう。生徒会長という役職に就いているという肩書きを通してではなく、自分が多くの物事をこなした結果として輝いている眼を誉めてもらったことが、感動を倍加させたといっていい。単に何かをしたからということに対する単純な誉め言葉ではなく、自分の全人格を認め、誉めてもらえた気がしたのだ。
以上の、眼の輝きを誉めてもらったという一件は、今までの自分に大きな影響を残した。何かがあるごとに鏡を見て自分の眼の光を確かめるようになったのだ。やはり、アゲアゲの時の自分の目は普段より輝いているし、サゲサゲの時の自分の眼は澱んでいる。誉めてもらった時の自分は使命感に燃えて頑張っていたのだろう。人生の中でもかなり輝いていた時期だと思う。
先に挙げた他校の先生は話したこともない人だが、誉めてくれたことを本当にありがたく思う。自分の人生を大いに豊かにしてくれたと感じるからだ。これから先に、これ以上の誉め言葉を頂けることはないと思う。伝え聞いたあの一言を胸に、私は自分を誇っていけるだろう。
人前でおおっぴらに誉められた記憶というのは、自分にはあまりないレアなものあるが、そのわずかな経験を思い出したのだ。
中2の時だったと思う。当時、生徒会長という身に余る要職に就いていた自分が、休み時間にとある先生を探しに校長室へと伺った。しかし他校の来賓の方がいらっしゃっただけで、捜索は空振りに終わり、そのまま宛てもなく探しつづけた。
後のある国語の授業のときだった。担当教師がふと私を名指しで呼び、先の他校の来賓の先生が誉めていたといった。私としては、懇談中の校長室に不躾に入っていっただけで、注意されしようとも、誉められる要素はなかったので、ぽかーんと間の抜けた顔をしていただろう。国語の先生は続けて、「お前はいい眼をしているとおっしゃっていた。当校の生徒会長だと告げたら、『やはりそうですか』と言っていたぞ」と教えてくれた。
私はその時、どれだけ感動したことだろう。生徒会長という役職に就いているという肩書きを通してではなく、自分が多くの物事をこなした結果として輝いている眼を誉めてもらったことが、感動を倍加させたといっていい。単に何かをしたからということに対する単純な誉め言葉ではなく、自分の全人格を認め、誉めてもらえた気がしたのだ。
以上の、眼の輝きを誉めてもらったという一件は、今までの自分に大きな影響を残した。何かがあるごとに鏡を見て自分の眼の光を確かめるようになったのだ。やはり、アゲアゲの時の自分の目は普段より輝いているし、サゲサゲの時の自分の眼は澱んでいる。誉めてもらった時の自分は使命感に燃えて頑張っていたのだろう。人生の中でもかなり輝いていた時期だと思う。
先に挙げた他校の先生は話したこともない人だが、誉めてくれたことを本当にありがたく思う。自分の人生を大いに豊かにしてくれたと感じるからだ。これから先に、これ以上の誉め言葉を頂けることはないと思う。伝え聞いたあの一言を胸に、私は自分を誇っていけるだろう。
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