小学生くらいの時に読んで、大いにインスピレーションを受けた故手塚治虫先生の漫画です。最近、読み直す機会があったのですが、やはり世界観の壮大さに圧倒されて、今の自分を考え直すことができました。
 
 「死生観」というテーマについて、漠然と考えることになったのも、「火の鳥」を読んでからだと思います。結論の出ない孤独な考えに沈んでしまうことが多かったのですが、それでもわずかずつ前進している自分がいるのだということを、今回、読み直して感じました。

 人の生き死になど、小学生の頃の自分がどう考えていたのかを辿るだけでも、また、手塚先生が何を考え伝えたかったのかを想像するだけでも、価値があったと思います。死にたいと単純に思うよりも、なぜ生きるのかを突き詰めて考えることのほうが、何倍も難しい気がします。そんな難しいことをほっぽり出して、簡単な道に進まざるをえない人のなんと悲しいことか。心中察せざるといえども、悲しいことです。

 僕は幸運にも、この「火の鳥」を読んでいたことで救われた部分も大きいかと思います。手塚先生の作品にはパワーがある。そう信じています。
 
 

コメント

EIJI
EIJI
2007年6月13日22:44

昔、ファミコンカセットで「火の鳥」を持ってましたよ。
ゲーム音痴の小生には、かなりキツイゲームでした。

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