秘密

2007年4月19日 思うところ
人にはだれにも言えない秘密が一つや二つはある。それを良しとするか悪しとするかは、それぞれだが、個人的に考えるところでは、その言えないことの重なりが人生の厚みになるのではないだろうか。あくまでも自分の中で消化できていれば、の話だが。

いじめ等の、自分が生存危機に瀕している現状を、人に対して明らかにできない、というような秘密は別にして、過去に経験したことを秘密にしておくことは人を大きくする。誰にも言えない過去は人を豊かにする。

しかし、真実を語るならば、その秘密を人に言えるようになると、人はさらに目覚めていく。ブログでもなんでも、本当の自分を晒すことができると、なぜだか「ほっ」とするのだ。

だいたい、秘密にしておくほどの秘密などは、誰かがすでに経験していることが大概で、話してみても、書いてみても、「だからなに?」という反応が返ってくるのが一般的だと思う。本当はさっさとカミングアウトしてしまうのが、自分は楽になれるのだ。その後の自分に不利益が降り注がないかぎりならば。

でも、怖いのだ。恐ろしいのだ。自分がだれかに馬鹿にされるのが。自分が愚か者に降格されるのが。それを乗り越えた時に、いかなる安定と安らぎが待っていると分かっていても。

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