慣れ

2007年3月27日
慣れとは面白い事だ。

幼い頃に不思議に思っていたことが、慣れていくことによって常識になってしまう。目新しいことなどは、20歳を越えるとほとんどなくなっていき、人生のターニングポイントは実年齢のそれをはるかに下回っているというのが通説だ。

また、スポーツにおける慣れ(肉体的なもの)は、筋力の維持のために練習を続けることによって得られる。それを生業とする人たちは、肉体の限界まで筋力を慣らしていって、その限界を上げていく。逆に慣らさなければ、その限界値はなだらかに下降線をたどってしまう。

慣れなくては生きる事などできはしないのが現代社会の難点だ。車などという必要悪を自然なものとして受け入れなくてはならない。買い物一つにとっても、会計などは不安定なレジ係とバーコードに頼らなくては円滑に物事は進まない。疑問をさしはさむ余裕などないのだ。

私は、慣れに侵されること自体を悪いとは思わないが、生きる事に関しては、あくまで自分の納得したものだけを認めていきたい。意味があるからこそ、慣れというシステムが人体にプログラミングされているわけなのだから、それ自体は否定しようもない。だからこそ、自らが手に入れた確かなものが血となり肉となって、確かな自分を築いてくことが必要なのだと信じたい。

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