忘れもの

2013年2月5日 思うところ
最近、忘れものがひどい。


「何を食べた」とか、「何をしたか」とかいった過去志向の事から、「何をしなければならないのか」とか、「何をしたかったのか」とかいう未来志向のことに至るまで、頭の中に留めておくことも、すぐに引き出すこともできない。

忘れていたことを思い出せるならば、実際のところ大した問題ではない。思い出したならば、対応すればいいだけだ。


やっかいなのは、忘れているかどうかということに頭を悩ませなくてはならないということだ。

いくらメモを取ろうと、記録に残そうと、何かを忘れているのではないかということが頭に残って、常に若干の緊張感がまとわりついてしまう。

これが結構精神的に辛い。

いくら確認しても忘れているのではないかという思いが残ってしまい、心が休まる時がない。


そして忘れ去られた忘れものというのは、最もタチが悪い。時限爆弾のように時を刻みながら潜み続け、気づかないうちに爆発しているか、気づいたとしてももうどうしようもない。


実際のところ、忘れることへの恐怖で確認恐怖症が芽生えつつあるのを感じる。

今のところ生活に支障をきたすほどではないが、忘れないための対応策を講じるか、ハートを強靭にして忘れることへの恐怖心を取り除くかをしなくては次第に擦り切れてしまいそうで怖い。


いったい僕は、忘れものをしたかどうかに頭を悩ませ、忘れたことも忘れてしまう日々を過ごしながら、それでも生活を大切にできているのだろうか。何か大切なことを忘れてしまっても、新しいことに目を向け、何かを築いていくことの方が大切だろうか。そうやって見る未来の姿は輝いているのだろうか。

ただ、もし過去に戻る勇気と未来に進む豪気のどちらをも持てないでいるなら、それは愚かを通り越して哀しいことだろう。実際のところ、僕の忘れものは過去でも未来でもなく、今ここにあるのかもしれない。

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